わた弓や琵琶になぐさむ竹のおく

【超現代語訳】

現代語訳松尾芭蕉野ざらし紀行 さらに大和国まで歩いて、千里の故郷の葛下郡竹の内に数日滞在したんじゃが、きぬ擦れの音も恋しくこう詠んだ。
「竹の里の寂しいことよ。綿を打つ音を琵琶に聞きなさにゃいかんとはの…」
訳:Rockets

全文超現代語訳「超解芭蕉野ざらし紀行」

【野ざらし紀行原文】

大和の国に行脚して、葛下の郡竹の内と云処は彼ちりが旧里なれば、日ごろとゞまりて足を休む。
 わた弓や琵琶になぐさむ竹のおく

⇒ 野ざらし紀行の日程表と句

【解説】

ここまでの旅を共にした千里の故郷に到着し、数日泊まった。芭蕉句に「琵琶」とくれば「侘」と答えそうだが、むしろ「侘」を表現しているのは「わた弓」で、「琵琶」はその反対側の華やかさを表現している。先の流れを汲んで、花街への思いが抜けきれない芭蕉を思い描いてみた。

葛下の郡竹の内
奈良県北葛城郡当麻町竹内(現在の奈良県葛城市當麻)。
わた弓
竹を弓形にして弦を張り、弦をはじいて綿を打つ。繊維をほぐし、異物を除去する道具である。

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